【質問】

新約聖書にはどうして「エホバ」という名が出て来ないのでしょうか? 

聖楽宣教センターの回答です。

罪人に救いをもたらす神の御名は「イエス」です。その名は神から御子に与えられ(マタイ1:21)、聖霊によって私たちの中に来ました(ヨハネ14:26)。私たちが神を「イエスよ!」と呼ぶのは「私を罪から救ってくださる神よ!」と呼ぶのと同じです。それでは、私たちが救いをもたらす神を呼ぶときには、父を呼ぶのでしょうか、子を呼ぶのでしょうか、聖霊を呼ぶのでしょうか? 「イエスよ!」と呼ぶのは三位の中の特定の一位を呼ぶのではなく、父と子と聖霊、三位の神を呼ぶのです。
イエスは父に祈られたときに「わたしはもう世にいなくなります。彼らは世におりますが、わたしはあなたのみもとにまいります。聖なる父。あなたがわたしに下さっているあなたの御名の中に、彼らを保ってください。それはわたしたちと同様に、彼らが一つとなるためです。わたしは彼らといっしょにいたとき、あなたがわたしに下さっている御名の中に彼らを保ち、また守りました。彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためです。」(ヨハネ17:11~12)といわれました。その方はイエスという名を「父が私に下さっている父の御名」といわれました。神の御子はこの世に来られるときに神からイエスという名を受けられました。その方はこの地におられる間、イエスという名をもっておられ、天に行かれるときにはこの世に残る聖徒にその名を与えられました。これについてその方は「しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。」(ヨハネ14:26)といわれました。
すなわち、イエスという名は自分の民を罪から救う神の御名です。その名は父の名でしたが、父はその名を御子に与えられました。御子はその名をもってこの世におられたときには自分を信じる者を守られ、天に行かれたのちには聖霊によってその名を信じる者の中に遣わされました。

(金箕東キムキドン 著 『聖霊を知ろう』「3. イエスの名を体験させる聖霊 」より)