【質問】

どうして聖霊に逆らう罪は赦しを受けることができないのでしょうか?

聖楽宣教センターの回答です。

神の御子がこの地に来られて目に見える存在になったのは人々の蔑視と虐待を受けて、最後に十字架につけられるためでした。その方が肉体で来られなかったのであれば、人々はその方をむちで打つこともできなかったはずですし、十字架につけることもできなかったはずです。しかし、その方は私たちと同じように槍で刺されると、血を流す肉体、むちで打たれると、あえぐしかない肉体をもって来られました。もしその方が霊としてこの世に来られたのであれば、人々はその方を束縛することはできなかっただけでなく、目で見ることさえもできなかったのです。
神の御子は人々が逆らい、むちで打ち、殺すことができるように、肉体をもって来られました。それゆえ、人の子に逆らう者も罪の赦しを受けることができます。人々は人の子を殺しまでしながら、自分で何をしているのかを悟ることができませんでしたが、まさにそのために、人間が罪の赦しを受けることができるようになったのです。人々が「除け! 除け! 十字架につけろ!」と叫んだときに、イエスは「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです。」(ルカ23:34)といわれました。人々は知らないで人の子を殺しましたが、それがむしろ人々にとっては救いとなりました。このように人の子は人々に逆らわれるために来られた方です。
しかし、聖霊はそうではありません。聖霊を束縛することができる者はいません。この世の人々の中にもイエスを侮辱する者はいますが、聖霊を侮辱する者はいません。聖霊は妨害を受けるために来られた方ではなくて、歓迎を受けるために来られた方です。それゆえ、聖霊に逆らうと、この世であろうと次に来る世であろうと赦しを受けることができません。

(金箕東キムキドン 著   『悪魔論(中)-惑わしの霊とは』より)